- Column -

■ 考える熊

「人間は考える葦である」ってパスカルは言ったけど、それって今の時代には合ってる言葉なんだろうか? 鍛えようによっては熊を素手で倒せるとかいう話をたまに聞くけど、 もしそれが本当なら人間は考えなくても熊並みの能力は持ってることになる。 どう考えても「葦」っていう比喩は合わないよね。 しかも、そういう人でも絶対に義務教育以上は受けてるはずで、ちゃんと「考えてる」はず。 そーするとやっぱり、「人間は考える熊である」?

更に、実はかの有名な金太郎も熊を倒してるんだよね。相撲でだけど。
…ということは、やっぱり人間は熊を倒すことが出来るということか! うーん、信憑性が高まったぞ。もしこの話が嘘なら、 この話を読んで聞かせてる全国のお母さん方は子供たちに対して嘘をついていることになる。 この話が嘘であってはならない。
人間は決して葦なんかではない! パスカル、嘘つくな!

■ 続・考える熊

ちょっと前に考える熊の話を書いたけど、とある人物からお叱りを受けました。
曰く、

パンセの中のあのフレーズは、前後をちゃんと読んでから評価しないといけない。 あれは、大自然・大宇宙の中では人間なんて弱いものだ、という文脈の中にあるのだ(動物と比較しているのではない)。

だそうです。
なるほど、それなら何となく合点がいく。すんませんでした。
…が、なぜ「葦」なんだろうと新たな疑問が浮上。葦って確かに弱々しいけど、 それならウドとか、またはアリとかでもいいのでは…人間は動物であって植物ではないんだから、 「アリ」の方がいいような気もする…

…うーん、まぁこんなこと書くとまた何か言われそうだからやめておこう。(第一、単なる屁理屈だし。

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